残業代の計算方法
残業代の計算式
残業代＝①残業時間×②時間単価×③割増率
①残業時間＝タイムカードなどから残業時間が何時間かを算出します。
②時間単価＝（ア）算定基礎賃金÷（イ）１月の所定労働時間
（ア）算定基礎賃金～通常、基本給に該当するものですが、厳密に言うと、法令において除外賃金とされているもの以外は算定基礎賃金に含めます。除外賃金とされているものは、家族手当、通勤手当、別居手当、子女教育手当、住宅手当、臨時に支払われた賃金、１月を超える期間ごとに支払われる賃金です。従業員の属性に応じて支払われるものは算定基礎賃金に含めるのは適当ではないという考えによるものです。
（イ）１月の所定労働時間～１年間の所定労働時間を１２月で割って算出します。１年間の所定労働時間は、就業規則・雇用契約書などから算出します。
③割増率
- 時間外労働→２５％以上
- 休日労働→５０％以上
- 深夜労働（午後１０時～午前５時）→２５％以上
- 時間外＆休日→３５％以上
- 時間外＆深夜労働→５０％以上
- 休日＆深夜労働→６０％以上
具体例
EX）
| 年間残業時間 | ４００時間 |
|---|---|
| 算定基礎賃金 | ３０万円 |
| １月の所定労働時間 | １５０時間 |
| 割増率 | １２５％ |
として計算
残業代＝①残業時間×②時間単価（算定基礎賃金÷１月の所定労働時間）×③割増率
＝①４００×②３０万円÷１５０時間×③１２５％＝４００×２０００×１２５％＝１００万円
実際に１年分（或いは２年分）の残業代を算出する場合には、休日・深夜労働などもあるため、計算は複雑になります。
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